ヘルメ・ハイネの絶版絵本(ドイツの絵本)「ビーバのしんじゅ」

ビーバのしんじゅ
ヘルメ・ハイネ／作・絵　おおしまかおり／訳　祐学社

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ドイツの人気絵本作家ヘルメ・ハイネの絵本です。
1987年版、絶版絵本です。

ビーバは、拾った貝がカワシンジュガイで
中に真珠が入っているにきまっていると思いました。
うれしくて、貝を抱いたまま眠ってしまいました。

ビーバは夢をみました。
欲にめがくらんだものたちが繰り広げる恐ろしい有様。
事態はどんどんエスカレートし、最悪の結末がビーバを襲います。

夢でほんとに良かった！
目が覚めたビーバは、シンジュガイで思いきり水きりをします。
水きりは最高の出来で、はればれとした気持ちになり
ビーバを待ってくれている、やさしい笑顔の友だちのところへ
泳ぎだします。

夢のシーンはそこまで描かなくてもと思うくらい悲惨で
ヘルメ・ハイネの強いメッセージを感じます。

虚栄心が身の破滅をまねくことや、一度起きた争いは
あともどりできないことや、いつもの平和な日常の
ありがたさや、真珠よりも大切なお宝はなんなのか
ひとりひとり、それぞれが感じるヘルメ・ハイネからの
メッセージをうけとってください。