クロケット・ジョンソン「はろるど」シリーズ、2021年最新刊3冊!

クロケット・ジョンソン「はろるど」シリーズ最新刊3冊

はろるどのサーカス

はろるどのそらのたび

はろるどのたからさがし

クロケット・ジョンソン/作 小宮由/訳 出版ワークス


はろるどは、小さな男の子。
いつも夜になると、むらさきのくれよんを持ってでかけます。
むらさきのくれよんは、はろるどを冒険の旅につれていってくれます。
むらさきのくれよんがあれば、どこにだっていけるし、なんだってできる!
どんな困難なことも、むらさきのくれよんが解決してくれます。

はろるどがむらさきのくれよんで描く世界はどれも、小さなこどもらしい
ユニークな発想で、楽しくユーモラスです。

冒険の終わりは、いつも唐突です。
気の向くまま、あたたかな食事や、おもちゃ箱など、お気に入りを描いて
はろるどはもどってきます。

はろるど以外は、すべて、むらさきの線のみで描かれている
シンプルで独創的な絵本をつくりあげたのは、アメリカのクリエーター
クロケット・ジョンソンさんです。

この絵本では、線や形も主役です。
何もないところに、一本の線があらわれて、それが曲線になり
面白い形になり、ぞうの鼻やロケットなどができあがっていきます。
線が変化していくおもしろさ、形が作られる楽しさを味わうことができます。

はろるどシリーズの第一作目「はろるどとむらさきのくれよん」が
アメリカで出版されたのは、1955年。
日本では、1987年に文化出版局より出版され、今なお愛され続けています。

「はろるどのサーカス」は、1959年に
「はろるどのそらのたび」は1957年にアメリカで出版されましたが
日本では出版されず、未邦訳だったものです。
「はろるどのたからさがし」は、2020年にクロケット・ジョンソンの
キャラクターをもとにHarperCollins社が制作した作品です。

昨年(2021年)、日本版最新刊として出版され、新しいはろるどの絵本に
また出会うことができました。

はろるどの絵本を読むと、今ではどんな物語だったかはすっかり忘れて
しまいましたが、人形や身近なものなどで、物語をつくって遊んでいた
小さな自分にもどることができます。