ハロウィン🎃にもおすすめ!パット・ハッチンスのモンスター絵本

「せかい一わるいかいじゅう」パット・ハッチンス

「せかい一わるいかいじゅう」
パット=ハッチンス/作 乾侑美子/訳 偕成社

絵本の原題は「The Very Worst Monster」
カラフルに描かれたモンスター(怪物)一家のおはなしです。

モンスターの女の子ヘイゼルの家に、赤ちゃんが生まれました。
元気いっぱい腕白の男の子。名前はビリーと名付けられました。
ビリーは、もう鉄をかじって曲げたり、うなり声もすごいです。
「この子は、きっとせかい一わるいかいじゅうになるぞ」と
お父さんもお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも
みんなビリーに夢中です。
ヘイゼルが鉄をかじってみたり、うなってみたりしても
誰も見向きもしてくれません。

そのうえ、ビリーは「せかい一わるいあかちゃんかいじゅう
コンクール」で優勝。
みんなは得意になって、ビリーをほめたたえます。

とうとう怒ったヘイゼルは、ビリーを森に捨てにいくのですが
何度やっても、家に帰ってきます。
おどかしたり、いろいろやってもビリーは喜ぶばかり。
しかたがないので、ビリーをよその人にあげてしまいました。

驚いたおとうさんとおかあさん。
「おまえは、せかい一わるいかいじゅうだ!」
ほめられたヘイゼルはご機嫌です。

「いい子」じゃなくて「わるい子」が一番という
ハッチンスのユニークな発想と、キュートなモンスターたちが
遊び心もいっぱいに、いきいきと描かれているところが
なんといっても、この絵本の魅力です。

さて、ビリーはどうなったかというと・・・
最後のオチまで、最高!

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