幸せ絵本💛 ユッタ・バウアー「いつもだれかかが…」

「いつもだれかが…」ユッタ・バウアー

いつもだれかかが…
ユッタ・バウアー/作・絵 上田真而子/訳 徳間書店


師走になり、今年一年を振り返ることも多い季節ですね。

「今年の流行語大賞/ ワンチーム」や「今年の漢字/令」が発表されましたね。

ひとりひとり一年を振り返ると、それぞれの「今年の流行語」や「今年の漢字」が あるのでしょうね。

さて、この絵本のおじいちゃんは、病院のベッドで一年どころか
自分の一生をふりかえって、訪ねてきた孫に毎度おはなしを
聞かせます。

運がよくてとても幸福だった自分の人生・・・
何をしてもうまくいった・・・
それもそのはず!なんとおじいちゃんは、自分には見えないけれど
天使にいつも守られていたんです!

そんなおじいちゃんですが、二度ほど天使の力がおよばなかったことが。
一度は、自分から暴力をふるってけんかをした時・・・
怒って天使は知らん顔。

もう一度はユダヤ人の友だちのヨーゼフを救えなかったこと。
天使も力およばず、ただ悲しんでいるだけ。

おじいちゃんは話疲れて目をとじました。
ぼくはそっと部屋を出ました。
そのぼくの後ろには・・・

ユッタ・バウアーさんは、ドイツの絵本作家さん。
2001年に「おこりんぼママ」(小学館)で「ドイツ児童文学賞(絵本)」を受賞。
この作品も、受賞はしなかったものの最終候補になったそうです。