レオ・レオニさんのポエジー感じる ねずみの絵本「フレデリック」
「フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし」
レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社
のねずみたちは冬のため食べ物を集め、昼も夜も働いた。
ただ、フレデリックだけは別。
食べ物を集めないでじっとしているだけ。
「どうして働かないの?」とみんなが聞くと
フレデリックが言うには、「色」と「おひさまの光」と「ことば」を集めていると。
冬になり、はじめのうちはたくさんの食べ物で
愉快に過ごしていたのねずみたち。
やがて、食べ物はなくなり、みんなすっかり元気も
なくなった。
みんなはフレデリックの集めたものはどうなったのか
思い出した。
すると、フレデリックは・・・
想像やことばは、お腹は満たさないけれど
勇気づけたり、元気づけたり、心を満たすことができる。
フレデリックの魔法のようなことばで
元気をとりもどしたのねずみたちは
フレデリックを「詩人」だとほめたたえた。
「詩人」というものは、言葉の力を信じる力強い信念はあるが
照れ屋で奥ゆかしい。フレデリックも!
フレデリックが語る四季を歌った心躍る詩は
谷川俊太郎氏の訳詩で、この絵本のいちばんのみどころです。
単純な貼り絵なのだけれど、レオ・レオニさんの創造力あふれる
視覚の世界もまた、谷川氏いわく「ポエジー」です。
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