アンデルセンのクリスマス物語「もみの木」木村由利子/完訳、偕成社/刊、シングル・セーボ・カプスベルガー/画

もみの木 完訳アンデルセンどうわ(偕成社世界の童話12)

もみの木 完訳アンデルセンどうわ
(偕成社世界の童話12)

アンデルセン/作 木村由利子/訳
シングル・セーボ・カプスベルガー/画
偕成社
★絶版★ 【新品バーゲンブック】

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森のなかに小さなもみの木がはえていました。
もみの木は森の外の世界にあこがれていました。
早く大きくなって、枝をのばし広い世界をみわたしてみたいと思いました。
他の大きな木は、切られてどこかへ行ってしまいます。
「いったいなにがまっているのだろう。」
もみの木は自分も森を出ていきたいと、思いは募るばかりです。

そして、とうとうその時がやってきました。
クリスマスが近いある日、もみの木は切られてどこかへ連れていかれました。

クリスマスイブの日、もみの木は大きなお屋敷で、きれいに飾られました。
その夜のパーティーでは、たくさんの子どもたちに囲まれ
楽しいおはなしを聞くこともできました。

もみの木は最高な気分で、こんなすてきなことが明日もその次の日も
ずっと続くと思いました。
ところが・・・

なつかしい森を思い出し郷愁にひたるもみの木に、センチメンタルな気持ちに
なるかもしれません。

アンデルセンは最後にこう結んでいます。
「どんなおはなしも、いつかは、はいおしまい!」
人生も必ず終わりをむかえるストーリー。

もみの木の一生も悪いことばかりではなかった気がします。
一夜かぎりでも美しく飾られたことに満足し
クリスマスイブの日、子どもたちを幸せな気分にする使命を果たすことが
できました。

それにしても、気になるのは、クリスマスイブの日にもみの木も聞いて
すっかり覚え、ねずみたちにも話してあげた、おはなしのおじさんが語った
「ずんぐころころ」のおはなしです。
いったいどんなはなしだったのでしょうね。

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