ガブリエル・バンサンのクリスマス絵本はちっちゃなサンタさんのおはなし★絶版絵本★です
「ちっちゃなサンタさん」
ガブリエル・バンサン/作 もりひさし/訳 ブックローン出版
バンサンの絵本は言葉すくな、絵で物語を感じ、感性豊かな絵本です。
そんなバンサンが描く、特別なクリスマス絵本。
何が特別かって、出てくるサンタさんが、他とはまったく違うのです。
空に住んでいて、パラシュートで降りてきて、小さな女の子と等身大
というちっちゃさ。
きわめつけは、サンタさんがプレゼントを持っていない!
このサンタさんをみつけた女の子マガーリは、なんとサンタさんに
プレゼントをわたして、また来年ここで会う約束をします。
それは、ふたりだけのひみつ。
「わたしのちっちゃなサンタさん」と空を見上げてマガーリは
つぶやきます。そのサンタさんは、マガーリだけの特別な存在。
おもちゃやおかしなんかではない、サンタさん自身がプレゼント
だったにちがいありません!
なんともユニークな、バンサンにしか思いつかないストーリーに
微笑んでしまいます。
クリスマスイブには、世界中のいろいろなところで、いろいろな
サンタさんが愛や夢を届けてくれています。
おもちゃもおかしも、もらえなくたって、いいんです。
空のおうちでにこにこ笑っているちっちゃなサンタさんのことや
自分だけのサンタさんを想像すれば、きっと幸せな気分が届くはずです。