トミー・デ・パオラのクリスマス絵本はクレメント・ムーアのサンタクロースの詩★絶版★です。

トミー・デ・パオラ「あすはたのしいクリスマス」

あすはたのしいクリスマス
クレメント・ムーア/文 トミー・デ・パオラ/絵
かなせきひさお/訳 ほるぷ出版

クリスマスイヴにやってくるサンタクロース。
そのイメージをつくったのは、クレメント・ムーアの詩
「A Visit from St. Nicholas」(聖ニコラスの訪問)といわれています。
1822年にムーアが自分の子に詠んであげたものが、翌年新聞に載り
全米に広まったそうです。
   
本書は、そのムーアの詩にトミー・デ・パオラが描いた作品です。

パオラは、ムーアの詩に忠実に、19世紀中頃のニューイングランドの
町や家を想定して描いたそうです。

1ページ毎に違うパッチワーク模様で縁取られた絵
室内の装飾や調度品、小物まで、クラシックな雰囲気が漂っています。

ムーアの詩に出てくる聖ニコラス(サンタクロース)は
目はきらきら、えくぼが陽気、雪みたいにまっ白なひげ
顔は広くてたいこ腹、おまけにパイプをくわえています。
そのユーモラスな風貌を、現在のサンタのイメージもくわえて
とても愛らしく描いていて、思わず笑みがこぼれます。
   
この作品は、パオラのちょうど100冊目の絵本だそうです。
ムーアが子どものために心をこめて詠んだ詩が、100年以上も
愛され続けているように、絵本にかける情熱が伝わってくる
パオラの絵本作品も、末永く愛され続けることと思います。

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